天理教の葬儀について

弊社では天理教を信仰されている方の葬儀をご依頼いただくこともあり、今回は簡単ではありますが天理教の葬儀についてご説明をさせていただきます。

●天理教とは

天理教は、1838年(天保9年)に奈良県で中山みきによって開かれた宗教で、神の啓示を受け、困窮する人々の救済を始めたことが教えの出発点とされています。人の命を「親神様(おやがみさま)」からの授かりものとして感謝しながら生きることを教えとしており、仏教のように「成仏」や「冥福」を願うのではなく、人の死を「出直し」と捉え、悲しみよりも感謝の心を重んじる点に特徴があります。

こうした思想は葬儀の形にも表れており、「故人の霊を親神様にお預けする」ことを中心に、静かで厳かな儀式として営まれます。

こうしたことから、天理教の葬儀は仏式ではなく神道に近い形式で行われるようになりました。

●天理教の葬儀

天理教の葬儀は、仏教や神道の形式とは異なり、故人の死を「出直し」として受け止める独自の考え方に基づいて行われます。

人の身体は親神様からの「かりもの」とされ、葬儀はその身体を神へお返しする儀式と位置づけられています。

葬儀全体を通じて「冥福を祈る」というよりも、「感謝」と「再生」の祈りを中心に進められる点が特徴です。

天理教では、葬儀を「別れ」ではなく「故人の霊を親神様にお預けするための儀式」と考えます。

人の身体は親神様からの「かりもの」であり、死とはその身体を神にお返しする行いだとされているからです。

一方で、霊(みたま)は永遠に生き続け、やがて新しい身体を借りて再びこの世に出直すと教えられます。

そのため、葬儀は冥福を祈るものではなく、感謝と再生への祈りを込めて営まれるのが特徴です。

また故人が亡くなった日を「命日」ではなく「出直し日」と呼びます。

死を人生の終わりではなく、新しい旅立ちとして捉える考えに基づくものです。

●天理教の葬儀の流れ

天理教では、死は人生の終わりではなく「出直し」と捉えられます。

その考え方に基づき、葬儀は仏教式とは異なる目的と順序で進行します。2024年(令和6年)2月の見直しでは、式の簡略化と実施負担の軽減を目的に、いくつかの祭儀が廃止されました。

現在の天理教の葬儀は次の4つの祭儀式で構成されています。

* みたまうつし

「みたまうつし」は、天理教における通夜にあたる重要な儀式で、故人の霊(みたま)を親神様にお預けします。

神道でいう「遷霊祭」に近く、静かな礼拝の中で故人の霊を安らかに送り、再びこの世に出直すことを願います。

* 発葬儀(はっそうのぎ)

発葬儀は出棺の前に行われる儀式で、発葬詞を奏上し、故人の霊を送り出す支度を整えます。

献饌、礼拝、撤饌の流れを経て出棺へと進むため、葬儀の節目をつくる重要な場面とされています。

* 葬場儀(そうじょうのぎ)

葬場儀は葬儀の中心となる儀式で、仏式でいう告別式や炉前の読経にあたります。
誄詞(しのびことば)では故人の生前の徳をたたえ、葬場詞では親神様への感謝と祈りが捧げられます。
最後に喪主や家族の挨拶、弔電の披露を行い、火葬または埋葬へと進みます。

* 葬後霊祭(そうごれいさい)

葬儀を終えた後は、十日祭、二十日祭、三十日祭、五十日祭と、一定の間隔で霊を慰める祭儀が続きます。

とくに五十日祭は、霊が親神様のもとへ旅立つ節目とされ、仏教でいう四十九日にあたります。

その後は一年、三年、五年、十年、二十年といった節目で「年祭」が営まれ、家の祖霊舎に合祀する「合祀祭」や納骨祭が行われることもあります。

●まとめ

天理教は、1838年に奈良で生まれた教派神道の一つで、「死=出直し」と捉える独自の死生観を持ちます。
そのため、葬儀における作法や言葉遣いには、仏式とは異なる特徴がありますが、礼拝や服装などの基本を押さえれば、初めての方でも落ち着いて参列できます。
天理教の葬儀では、斎主を中心に儀式が進められ、数珠を使わず「二拝・四拍手・礼拝・四拍手・一拝」で祈りを捧げます。
服装や不祝儀袋の書き方にも特有の作法があるため、事前に確認しておくと安心です。

天理教の葬儀を理解するうえでは、教義の背景と儀礼の意味を知ることが重要です。
葬儀は「故人を送る儀式」であると同時に、「親神様に感謝を伝える祈りの場」でもあります。
この考え方を踏まえると、参列時の振る舞いや言葉遣いにも自然と配慮が生まれるでしょう。

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ページ公開日: 2026-02-12 
ページ更新日: 2026-02-12