骨上げについて(家族葬・京都・まるいち)

●骨上げ(こつあげ)とは

火葬後に遺骨を箸で拾い上げ、骨壺に収めることです。拾骨・収骨(しゅうこつ)ともいい、世界ではあまり見ることのない日本独特の慣習です。箸を使うのは、故人を「この世からあの世に橋渡しする」という意味が込められているといわれています。

骨上げには、長さが揃っていない竹製と木製の箸を一本ずつ使います。揃わない箸を使うのは、葬儀の際に日常の常識を真逆にして死後の世界を正反対の世界と捉える、『逆さごと』に由来します。

例えば、葬儀の際に和服の袷を左前にしたり、屏風を逆さに置いたりすることと同様の風習です。骨上げの箸も、長さが違う・素材が異なる・二人で拾うという3つの日常とは異なる常識によって、不幸が続かないようにという意味が込められています。

●骨上げのマナーについて

・箸を使ってお骨を拾う

お骨を骨壺に納めるに当たっては、専用の箸を使います。葬儀社の担当のスタッフが大まかにお骨の説明をしたのちに、遺族様の希望を聞き骨上げを始めます。骨壺に入らない大きなお骨はスタッフにお声がけいただければ、細かくさせていただき、骨壺に入るようにさせていただきます。遺骨を骨壺へと納める儀式である骨上げでは、火葬場側で用意している専用の箸を使うようにします。一般的な箸に比べかなり長いものを使うということもあり、手元が狂って、拾い上げたお骨を落としてしまうこともあるかもしれませんが、そうした場合にもスタッフの指示を仰げば問題ありません。

・故人と関わりが深い順に拾う

骨上げでは故人と関わりが深い立場にあった人から順に拾うのが基本です。儀式ですので、その場の流れでなんとなく遺骨のそばにいる人から拾い始めるというものではありません。ただ、遺族の希望、故人の希望があった場合は希望にそった骨上げをしてあげるといいでしょう。

・お骨を拾う順番

遺骨を拾い上げる順番は、足⇒腕⇒腰⇒背骨⇒肋骨⇒歯⇒喉仏⇒頭蓋骨です。足が骨壺の一番下におさまり、喉仏を最後におさめる形になります。喉仏は仏様が座禅を組んでいるように見えることから、骨壺の最後の方におさめるように大切に扱うのが一般的です。なお、最後に喉仏を骨壺におさめるのは喪主と、喪主に近い親族または故人が一番縁の深い人とされています。

ちなみに……火葬後の喉仏は背骨の第二頸椎を指す。なので男性でも女性でもあります。喉仏と呼ばれる由来は喉仏の形が仏様が坐禅をしているように見えることから大切にされている。

●地域による骨上げの違い

冠婚葬祭の類には地域差が色濃く残っている場合が多い傾向です。骨上げについても、地域により異なる点が見られます。たとえば、東日本ではすべての遺骨を骨壺に納める「全部拾骨」が主流ですが、西日本では足から頭まで各部位の骨を少しずつ拾い、残りの遺骨は火葬場に残して帰る「部分拾骨」が一般的です。弊社の所在地がある京都では部分収骨が一般的ですが、弊社ではご遺族の希望に添い大きい骨壺もご用意してますので全てのお骨を拾っていただけることも可能です。※例外により入りきらない場合もある

京都では骨上げの際、頭骨から胸骨、背骨、骨盤、手足のそれぞれ一部のみ拾骨し、最後に喉ボトケを拾い上げる。残りの残骨灰は火葬場に置いて帰る。骨壺に入りきらなかったお骨につきましては、京葬協と京都仏教会との共催により、春季彼岸、秋季彼岸に焼骨灰供養法要を行います。弊社でご葬儀をされた対象のお客様には詳細が決まり次第、ハガキでお知らせいたしております。

●骨上げ後の流れと注意点

・分骨する場合の注意点

通常は1つの骨壺に遺骨を収めますが、何らかの事情で分骨を希望する場合にはあらかじめ別の骨壺を準備しなければいけません。骨上げ後すぐに分骨したい場合は、葬儀社に分骨用の骨壺も用意してもらうように伝えておくとスムーズです。また、分骨されたお骨をどこかに納骨される場合は、分骨証明書という証明書が必要となりますので、その際は事前に葬儀社の、スタッフにお声掛けしておきましょう。

・埋葬許可証はなくさないように保管

火葬を行うにあたって市役所などで発行してもらった火葬許可証を火葬場に提出すると、骨上げ後に押印して遺族に返却されます。この書類が「埋葬許可証」です。遺骨をお墓などに埋葬する際に必要な書類です。お墓や納骨堂などに納骨するのは四十九日法要後になるため、なくさないように大切に保管しておきましょう。なお、弊社では埋葬許可証をお客様の了承の元、なくさないように骨箱の中に骨壺と一緒に納めさせていただきます。

●まとめ

骨上げは地域によってやり方、あり方が様々です。なので正しい知識を身に付けましょう。火葬場まで参列できるのは基本的に遺族・親族のみなので、故人と縁のある人が同行したい場合は必ず遺族に申し出て許可を得てください。

【株式会社まるいち いほりホール】

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ページ公開日: 2022-05-16 
ページ更新日: 2024-06-10