仏壇のお飾り 本尊・脇侍について(家族葬・お葬式・葬儀・まるいち・京都)

仏壇に脇侍(わきじ)を飾ることは、必ずしも必須ではありません。しかし、宗派によっては、ご本尊の両脇に脇侍を飾るのが正式な作法とされております。脇侍は、ご本尊を支え宗派の教えを象徴する役割を担い、より丁寧にお仏壇を祀りたい場合は、脇侍も用意することをおすすめいたします。

●脇侍とは?

脇侍は、ご本尊の両脇に安置される仏像や掛軸のことです。宗派によって祀るものが異なり、例えば、浄土真宗本願寺派では、左脇侍に蓮如上人、右脇侍に親鸞聖人を飾ります。真言宗では、左脇侍に不動明王、右脇侍に弘法大師を飾ることが一般的です。



●仏壇へ脇侍を飾る際の注意点

・宗派によって祀るものが異なる

脇侍は宗派によって異なりますので、必ずご自身の宗派に合ったものを選びましょう。

・お仏壇のサイズ

お仏壇のサイズによっては、脇侍を飾るスペースがない場合もあります。その場合は、無理に飾る必要はありません。

●宗派ごとの本尊と脇侍

・浄土宗 

本尊 

阿弥陀如来(舟立弥陀)

舟型の光背の前に立った姿の阿弥陀如来像です。

脇侍(右)

善導大師

法然上人や親鸞聖人などに大きな影響を与えた中国浄土教の僧侶です。

脇侍(左)

円光大師(法然上人)

平安時代末期から鎌倉時代初期の浄土宗の開祖です。

・浄土真宗本願寺派(西)

本尊

阿弥陀如来(西立弥陀)

光背の前に立った姿の阿弥陀如来像です。

掛け軸の場合は後光の上部が8本です。

脇侍(右)

親鸞上人

鎌倉時代前半~中期の浄土真宗の開祖です。

脇侍(左)

蓮如上人

室町時代の浄土真宗・中興の祖とされています。

・真宗大谷派(東)

本尊

阿弥陀如来(東立弥陀)

光背の前に立った姿の阿弥陀如来像です。

掛け軸の場合は後光の上部が6本です。

脇侍(右)

十字名号

「帰命尽十方無碍光如来」(キミョウジンジッポウムゲコウニョライ)と書かれています。意味は「滞る事なく十方を照らして、どんな隅々の者までもお救いくださる仏様に帰依します」という意味です。

脇侍(左)

九字名号

九字名号は「南無不可思議光如来」(ナムフカシギコウニョライ)と書かれています。意味は「私たち人間では到底思い量る(思議)ことのできない大いなる仏様に帰依します」という意味です。

※その他の浄土真宗

浄土真宗には上記の他に高田派・佛光寺派・興正寺派・出雲路派・木辺派・誠照寺派・三門徒派・山元派がありそれぞれ多少の違いがございますが、ここでは割愛させていただきます。

・天台宗

本尊

阿弥陀如来(座弥陀)

実は天台宗では、特定のご本尊が定まっていません。一般的には「座っている阿弥陀如来」を飾ることが多いようです。

脇侍(右)

天台大師

天台宗の高祖です。中国の天台山で修行され、天台山で亡くなられたので、天台大師と言われていますが、本名は智顗(ちぎ)と言います。

脇侍(左)

伝教大師(最澄)

平安時代の天台宗の開祖であり、社会の教科書にも登場するほどの日本の仏教に大きな功績を残した名僧です。

・真言宗

本尊

大日如来

大日如来は空海が日本に伝えた「密教」では最高の位にいる仏様とされ、大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します。

脇侍(右)

弘法大師(空海)

空海は、平安時代の初めに活躍した歴史の教科書にも登場する程、有名な僧侶です。

脇侍(左)

不動明王

密教特有の尊格である明王の一尊。大日如来の化身とも言われています。怖い様相から「戦いの仏」と思われがちですが、迷いの世界から煩悩を断ち切るよう導いてくれる仏です。

・日蓮宗

本尊

曼荼羅

日蓮宗で使われる曼荼羅は日蓮聖人が仏様の悟りの世界を文字で表したものです。中央に南無妙法蓮華経が描かれ、その左右と四隅に仏菩薩、諸神を書き連ねた独特のものです。

脇侍(右)

鬼子母神

鬼子母神は、法華経の守護神として祀られます。鬼子母神はもとは鬼女でしたが改心して、釈迦の教えを守ることを誓い、子育てや安産、子供を守護する善神となります。

脇侍(左)

大黒天

日蓮宗では法華経の守護神として祀られます。大黒天は、七福神としても広く親しまれています。

・臨済宗(妙心寺派)

※臨済宗には14派ございます。こちらでは半数を占める妙心寺派の本尊・脇侍をご紹介致します。

本尊

釈迦如来(座釈迦)

仏教の開祖で、おなじみの「お釈迦さま」です。正式名称は座釈迦如来で、お仏壇業界では座釈迦(ざしゃか)と呼ばれます。

脇侍(右)

無相大師

無相大師(関山慧玄)は、大燈国師のもとで修行され、慧玄という名をつけられました。

脇侍(左)

花園法皇

花園天皇は鎌倉時代の天皇です。約10年間天皇の位に就かれた後、引退されて上皇となり、さらに出家して僧侶となりました。

・曹洞宗

本尊

釈迦如来(座釈迦)

仏教の開祖で、おなじみの「お釈迦さま」です。正式名称は座釈迦如来で、お仏壇業界では座釈迦(ざしゃか)と呼ばれます。

脇侍(右)

承陽大師(道元禅師)

道元禅師(どうげんぜんじ)は、鎌倉時代初期の禅僧で曹洞宗の開祖です。

脇侍(左)

常済大師(瑩山禅師)

道元禅師から4代目の瑩山禅師(けいざんぜんじ)によって曹洞宗は日本中に広まっていきました。

まとめ

主な仏教宗派のお仏壇にお祀りする本尊・脇侍についてご紹介いたしました。

ご覧のように宗派により違いがございますので、お仏壇を新たにご購入をお考えの際は自身の信仰する宗派について下調べしておくと良いでしょう。

特に浄土真宗や臨済宗は多くの派があり、それぞれで本尊・脇侍に違いがある場合がございますので注意が必要です。

ページ公開日: 2025-06-21 
ページ更新日: 2025-09-08