お葬式は誰の為? その1まるいちのお葬式考

お葬式は誰のため?

亡くなった故人の為、それとも遺族の為?もしくは両方?

当社まるいちは、その両方であると考えます。

当社では、【あなたらしく(送られる側)、ご家族らしい(送る側)ご葬儀の形を実現する】

をモットーにしています。

当社では、葬儀の事前相談を承っておりますが、相談に来られたご本人が、ご自身の葬儀を想定されて相談を受ける場合と、お身内でご心配な方がいらっしゃり、その方のもしもの時を想定して相談をさせて頂く場合とがあります。

ご自身の葬儀については、そのご家族に不安や迷惑をかけたくないといったお気持ちがあり、お身内のご不幸を心配されている方は、後悔のないお見送りをしたいといった思いがおありのようです。

この両者様に共通している事は、お互いが近親のご家族を思って相談に来られているという事です。

そして、お葬式を行うまでは、もちろん送られる側.送る側のどちらも、まだこの世に存在があるので、お葬式は送る側.送られる側のどちらの為でもあると考える事に納得しやすいのですが、亡くならてからは、亡くなった方の為にというより、見送られる遺族の方の為に葬儀を行っているとした方が納得がいくのではないでしょうか?

なぜなら、亡くなった方はもう葬儀をしてもらっている事さえも認識できない状況にあるからです。

そして、残された遺族の方々は、亡くなった方を前にして、お別れする場を設ける事で、それが節目となり、悲しみを受け入れて前を向ける機会になる。とするならば、それはやはり、葬儀はご遺族の為にあるといえるでしょう。

例えば結婚式は結婚する人がいないと行わないのと同様に、お葬式も亡くなった方がいらっしゃらないと行うことはありません。

本来、葬儀は亡くなった方の安らかなる事を願って行います。手を合わせる行為は、故人の為の行為であり、遺族が新たな局面を迎える節目となるのはあくまでも二次的なことと言えるのではないでしょうか。

言い換えると、「死んだ人は何も分からない」という前提がそこにあります。生きている人だけが葬儀の意味や価値を感じとれるという事が前提です。

魂や死後の世界は概念であり、実在しないものだから、葬儀一連の行為は生きている人がその意義を信じて行うもの。と、言えるのかもしれません。

よくよく考えると、実際の人間の生活や社会は、物理的に測れない、信じることによって存在するものに支えられていることが多くあります。信用や愛情、連帯、約束といったものは実体のないものです。

そのうえで葬儀も、葬儀をすることで故人が供養される。と信じる事で行う事に意味をもつ儀式といえるでしょう。

そう考えると、大切な人を供養したいという思いは

生きている人が発端であると主張する事ができるのかもしれません。

そして、葬儀をどのようなものにするかの決定権は遺族にあります。決定権は常に生者側にあり、故人が決定することはできません。極端にいえば、遺言書やエンディングノートを残しても、生きている方が全員で無視することもできますし、遺族の一存で決める意外に他ありません。生前に葬儀についての希望を伝えることはできても、棺の中に入った本人が執りしきる事はできません。あくまで、残った者の決断によるものとなります。

結論、葬儀が誰の為なのかは、その立場によっても見方が違ってくるという事ではないでしょうか?

「死後の世界は存在するの?」とか「魂は実存するの?」という話をどう解釈するかは人によって違いますが、葬儀の根幹になるのは、故人の尊厳を持って葬る「故人のためのもの」です。度々になりますが、死者がいない葬儀は、原則としてあり得ないからです。

葬儀はその人の死があると同時に「生きた証」がある場所です。誰がどう思うかも大切ですが、その「生きた」に似合うように送り出すことが大切なのではないでしょうか。旅立つ主役に寄り添って送ることさえできれば、葬儀の規模が小さくても大きくても、質素でも立派でも、その「旅立つ人のために」を皆で最大限行える事を感謝し、故人を含めそれぞれが一人ではないと感じる場が葬儀ではないでしょうか。「参列者を多く呼ばなくてはならない」ではなく、「誰かがいてくれて心強い」という考え方です。

この「死」という新たな旅立ちに立会い、少人数でも故人とのつながりがあったと感じる事ができれば、故人にとっても遺族にとっても葬儀を行う理由となるのではないでしょうか。

【株式会社まるいち いほりホール】

創業60年以上の確かな信頼と実績

京都で家族葬・ご葬儀・お葬式なら

・本社 〒602-8304

京都市上京区千本通上立売上る作庵町518

・いほりホール 〒602-8475

京都市上京区千本通上立売下る牡丹鉾町543

・365日24時間ご対応

・まるいちのお仏壇

仏壇ショールーム 〒602-8304

京都市上京区千本通上立売下る作庵町535

ページ公開日: 2025-02-11 
ページ更新日: 2025-03-18