お釈迦さんってどんな人?(家族葬・京都・まるいち)

仏教を説かれたことで有名なお釈迦さま。

日本中にたくさんのお寺があり、お釈迦さまの像が建っています。またお墓にお釈迦さまの像が建てられているところもあります。しかし『お釈迦さまってどんな方なのですか』と聞かれるとみなさんはどこまでご存知でしょうか。

仏教を教えた人。ぐらいでしか知らない方も多いのではないでしょう。

これほど世界中でたくさんの人々に信仰されている仏教の開祖として有名なお釈迦さまとは一体どんな方だったのでしょうか。

●お釈迦さまの生涯

お釈迦さまはインド北部で釈迦族の王子として生まられ、シッタルタと名付けられました。

幼いころから学問も武芸も他を抜きん出た聡明な方だった様ですが、ある頃から物思いにふけるようになりました。

それを心配した父・浄飯王はシッタルタにヤショダラという女性をめとらせます。

しかしシッタルタの様子は変わりませんでした。

そんなある日、シッタルタは住んでいた城から外出し散策されました。

そこで人生には老苦、病苦、死苦の苦しみがあることを知らされます。

人はたとえ今しばらくの間は元気で楽しい日々を過ごしていられたとしても、やがて必ず老・病・死によって苦しまなければならないということを知ったシッタルタは、それらの苦しみが訪れようとも変わらない幸福を求めて29歳で出家なさいました。

シッタルタが出家したことを知った浄飯王はすぐに使いの者を派遣し、出家を取りやめるよう説得させますが「すべてのものはどれだけ大事にしようと常住せず、やがては自分の手から離れて苦しみ、欲望をどれだけ満たそうと、やがては老いと病気と死によって崩れ去って苦しむ。苦から離れることはできない。その離れきれない苦しみを解決する方法を見つけたいのだ」というシッタルタの強い決意の前には、使いの者たちも諦めざるを得なかったといいます。

そして6年間の厳しい修行の末に35歳12月8日の明け方に仏の悟りをひらかれました。

それから45年間、仏の悟りをひらいて知らされたことを多くの人に説いて回られ、80歳2月15日にお亡くなりになりました。

その45年間、お釈迦さまが仏として説かれた教えを、仏教といいます。

●仏さん=亡くなった人?

近年では亡くなった人を仏さんと言われることがあります。

葬式の席で

『この仏さん、きれいな死に顔しておられる』

『大往生して仏さんになられた』

などと耳にすることがあります。

しかし死人=仏ならば、お釈迦さまも死んだ人になってしまい、おかしな話です。

仏教では仏とは死人のことではなく、仏の悟りをひらかれた方をいいます。

●仏の悟りとは?

よく仏教で『私は悟った』や『悟りを求めている』などと言われます。

一口に『悟った』と言っても悟りには低い悟りから高い悟りまで仏教では52の位があると教えられています。

何を悟るのかというと、大宇宙の真理を悟ります。

真理といっても数学的真理もあれば、科学的真理もありますが、仏教では私たちが本当の幸せになれる真理を悟ることをいいます。

その下から52段目の最高の悟りを仏の悟り(仏覚)といい、これ以上、上がないので無上覚ともいわれます。

1段違えば、人間と犬や猫ほど境界が違うと言われ手足が腐るほど修行したと言われる禅宗の達磨さまでさえ、30段程度までしか悟れなかったと言います。よって「死人=仏」がいかに間違いであるかがお分かりになるでしょう。

地球上で仏の悟りまで到達された方は今日までお釈迦さまだけです。

よって

『釈迦の前に仏なし、釈迦の後に仏なし』

と言われています。

●まとめ

お釈迦さまは今から2600年前のインドで活躍された方です。釈迦族の王子として生まれながら、29歳で出家され35歳で仏の悟りを開かれました。

仏の悟りを開かれて知らされたことを説かれた教えが今日、仏教と言われ文化や形式こそ違えど世界中で広く信仰されているのです。

ページ公開日: 2024-12-17 
ページ更新日: 2025-02-12