弔電について(家族葬・京都・まるいち)
スマートフォンやSNSが普及した現在でも、お悔やみの気持ちを伝える手段のひとつに弔電・お悔やみ電報があります。電報はいつ頃日本に伝わり、どのようにして私たちの暮らしに身近な存在となっていったのでしょうか。電報の発祥と歴史のご紹介とともに、弔電の便利な活用方法と費用の目安など、知っておくと役に立つ情報をまとめました。
●弔電(電報)とは
弔電はお悔やみの気持ちを伝える電報のこと
弔電とは、お通夜や葬儀・告別式に参列できないときなどに、故人やご遺族にお悔やみの気持ちを伝える電報のことです。電報が日本に誕生したのは明治時代の初期。郵便より約2年、鉄道より約3年、電話より約21年も前のことでした。1870年に東京─横浜間で始まった電報は、遠く離れた相手に電文が早く届けられる新しい通信手段として重宝がられました。その後北海道から鹿児島まで電信線が引かれ、日本を縦貫して電文が届けられるようになったのは1875年頃といわれています。さらに1934年には年賀電報、1936年には慶弔といった人生の節目に気持ちをお届けするものとして慶弔電報がスタート。特に弔事において、急な訃報に際しお悔やみの気持ちを急いでお届けしたいというご要望にお応えできる弔電が重要な役割を担ってきました。こうした長い歴史を経て、弔電は暮らしや社会に定着してきました。
●葬儀式に弔電を送る意味
通夜や葬儀にどうしても参列できない場合、遺族に対して弔意(ちょうい:お悔やみの気持ち)を伝えるために送ります。遺族が辞退される場合を除き、葬儀に参列できない方はどなたでも送ることができ、斎場に届けられた弔電は必ず遺族に渡されます。葬儀・告別式では、届いた弔電の数・葬儀の形式などによって異なりますが、司会者が代読することもあります。ただ、近年は家族葬が主流となっておりますので、奉読する機会は少なくなってきております。
・弔電は、
①気持ちが形として残る
②葬儀の中で披露される
③早く確実に届く
といった理由から、遺族へ弔意を伝えるのに適しています。
●弔電と供花、供物、香典との違い
どれもお悔やみの気持ちを表すものとして混同されやすいのですが、厳密に言うとそれぞれ異なりますので、知っておくと安心です。
<供花>
故人様への感謝と供養の意味を込めて霊前に供える花のことを言います。広義では、故人様へ供える花はすべて「供花」ですが、葬儀の際に贈られる、かご花・スタンド花を指すことが多いです。
<供物>
故人様に対して、供えるものです。感謝と供養の意を込めて贈ります。線香・ロウソクや果物などが主なものとして挙げられ、供花も広い意味では供物の中に含まれます。
<香典>
仏式での葬儀において、故人様の霊前にお香の代わりとして、金銭を供えるものです。神道では「御玉串料」「御榊料」と呼ばれます。キリスト教式の葬儀では「御花料」と表書きして渡します。
●弔電はいつまでに送るか?
通夜までに、または遅くとも葬儀・告別式の開始時刻までには届くように送ります。
○弔電が間に合わない場合は?
葬儀・告別式の開始までに間に合わない場合、弔電は送らず、後日ご自宅宛てにお悔やみのお手紙に香典や供花等を添えてお送りするか、弔問に伺うといいでしょう。
○弔電はどうやって頼めばよい?
弔電の申し込みは、NTTの「115番」やインターネットから可能です。ただ近年は、家族葬が主流となっていて、弔電を辞退されるケースがほとんどです。一度、遺族様に連絡をとり、確認してからでもよいでしょう。
●弔電のマナー
【故人様の呼び方・敬称】
弔電の文面には故人様のお名前を記載せず、喪主様と故人様の関係(続柄)に応じた尊称にするのが通例です。
<尊称の例>
◯実父:ご尊父様(ごそんぷさま)
◯実母:ご母堂様(ごぼどうさま)
◯夫:ご主人様(ごしゅじんさま)
◯妻:ご令室様(ごれいしつさま)
◯祖父:ご祖父様(ごそふさま)
◯祖母:ご祖母様(ごそぼさま)
◯義理父:御岳父様(ごがくふさま)
◯義理母:御岳母様(ごがくぼさま)
また、近しい関係の場合や、オリジナルでメッセージをお送りする場合などは、下記も使用可能です。
◯お父様(おとうさま)※義理父にも使用可
◯お母様(おかあさま)※義理母にも使用可
◯旦那様(だんなさま)
◯奥様(おくさま)
◯おじい様(おじいさま)
◯おばあ様(おばあさま)
なお、喪主様と故人様との関係がわからない場合、尊称を含まない文例を選択しても問題はありません。
【忌み言葉】
弔電に限らず弔事では、使ってはいけない言葉があります。
(例)
◯「死・苦」と、同じ音の「四・九」
◯「苦しむ」「死亡」など生死を直接的に表現
◯「ますます」「いよいよ」「たびたび」等の重ね言葉
電報会社の文例は、忌み言葉に配慮されていますので安心して利用できます。
オリジナルメッセージで送る際には十分に注意しておきましょう。
●まとめ
弔電は、近年では家族葬が増えてきた時代の流れとともに、昔に比べると減ってきており、あまり皆様も馴染みのある言葉では無くなっていっているかと思います。弔電をもし送られる際は、まずご遺族様の確認をとり、失礼のないように気をつけましょう。
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ページ公開日: 2024-12-09
ページ更新日: 2025-01-11