喪中の過ごし方について(家族葬・京都・まるいち)

●喪中とは

「喪中」とは、近しい人を亡くし、喪に服している期間のことを言います。命日から一周忌(翌年の同月同日)までの1年間を指すのが一般的で、故人の死を悼み、お祝い事や派手な行動を控えて身をつつしむ期間とされています。

●喪中の期間

喪中期間の長さは、故人との関係性によって異なります。一般的には、0親等である配偶者、1親等である父母や子どもが亡くなった場合は、一周忌までの12ヶ月〜13ヶ月が喪中とされ、2親等である兄弟姉妹・祖父母・孫が亡くなった場合は3ヶ月〜6ヶ月と短くなる場合もあります。おじやおばなどの3親等以上となると、必ずしも喪に服す必要はないとされています。また、故人との生前の付き合いによっても変わることがあり、例えば、同居している場合は親等に関わらず1年間ほど喪に服することもあります。

●忌中との違い

喪中の期間のうち、命日から四十九日法要(神道では五十日祭)までの期間を「忌中」(きちゅう)と言います。喪中と同様に喪に服する期間ですが、故人の死を悼むだけでなく、仏教では故人の冥福を祈る期間、死を穢れとみなす神道では汚れが広がらないよう外部との接触を控える期間とも考えられています。そのため、四十九日が過ぎて忌明け(きあけ)となるまでは、喪中に慎むべき行動に加えて、神社に参拝や、人が多く集まる会なども避けることが一般的です。

●喪中のときに避けること

故人様の死後の行き先が決まっていないとされる忌中(四十九日の間)は、厳しく慶事を避けますが、それ以降は喪中となるため、避けるべき範囲や考え方も、さまざまです。

【神社への参拝】

神道では、“死は穢れ”と考えられているため、基本的には、参拝しないとされています。ただし、その期間を忌中(四十九日の間)までとする場合もあります。それが明けたら、たとえ喪中でも、合格祈願やお宮参りなどの行事を可能とする場合も増えているため、ご家族や参拝したい神社などに、相談してみるとよいでしょう。また、仏教では死は輪廻転生の一部とするため、穢れという考えはありません。喪中であっても、お寺へのお参りは問題ないかと思われます。

【お正月】

喪中に迎えるお正月は、門松、しめ縄、鏡餅などの、正月飾りはしません。また、初詣は控える風習が、根強いようです。ただし、神社や地域、ご家族の考え方によっては、忌中(四十九日の間)が明けたら可能とする場合もあります。なお、年末年始のあいさつ回りでは、「明けましておめでとうございます」ではなく、「昨年はお世話になりました、今年もよろしくお願いします」などと伝えます。このほかにも、おせち料理は縁起を祝う御馳走のため、食べないのが一般的です。

お年玉についても、新年を祝う意味があるため、控えます。しかし、子どもが悲しむ姿を見たくないため、最近は別の形で、プレゼントをあげる親御さんも多いようです。

【年賀状】

年賀状は新年を祝う言葉を書くため、送らないとされています。そのかわりに、年賀欠礼状(喪中はがき)を出します。喪中はがきには、「誰がいつ亡くなったのか」を記し、一般的に年賀状の受け付けが始まる前(12月の初旬まで)には、先方へ届くように手配します。もし年末に、喪中はがきが間に合わなかった場合は、年が明けて松の内が過ぎてから、寒中見舞いを兼ねて、お詫びのはがきを送るとよいでしょう。

【結婚式や祝賀会(新年会など)】

近年の風潮では、忌中(四十九日の間)が明けたなら、挙式や出席をしてもよいとされています。ただし、宗教や地域によって考え方が異なるため、挙式の場合は両家のご家族とよく話し合って、決めましょう。なお、結婚式に出席する場合、新郎新婦に喪中である旨を、あらかじめ伝えておくことについては、意見がわかれます。ご自分の立場や新郎新婦との関係性などによって、ご判断ください。

また、祝賀会や新年会などの行事も、忌中(四十九日の間)は控えるとされています。

ご判断が難しいときは、職場の上司やご家族などに、相談してみましょう。

【旅行】

喪中の期間は、旅行などのレジャーや飲み会への参加はなるべく控えた方がよいとされるのが一般的です。明治時代に定められていた、喪に服す期間や過ごし方を定めた法令の名残で、「喪中の娯楽は慎むべき」との考え方があるためです。とはいえ近年では、必要な付き合いや適度な息抜きであれば許容されるようにもなってきています。忌中を過ぎ、少人数で羽目を外さず、悲しみを癒すことにつながるのであれば、家族や仲間と相談した上で判断しても良いでしょう。

●まとめ

決まり事やマナーも大切かと思いますが、喪中を過ごすのに何より大切なのは、故人様を思う気持ちです。現代では忌明け後は普段通りに過ごすことが多いですが、今一度故人様を思い、手を合わせてみてはいかがでしょうか?

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ページ公開日: 2024-12-09 
ページ更新日: 2025-01-11