献体、臓器提供について(家族葬・京都・まるいち)
●献体とは
医学の教育・研究に役立たせるために、自身の遺体を大学や医療機関などに無条件、無報酬で提供することをいいます。献体を行うためには、歯科・医科大学か、献体の会への登録が必要になります。さらに登録時と亡くなった後に献体として提供する際には、肉親の同意も必要になります。献体は、ご逝去された後のお身体を医療機関に提供することを指します。提供されたお身体は病気や薬物の効果に関する研究に使用されたり、医学生の人体構造の学びに役立てられます。献体をすることは「未来」の命を救うことに繋がります。そしてその想いや意志はこれからの人々に受け継がれます。医学教育の充実と医療の発展、そして私たちの健康は、医学・歯学の進歩を願って、死後自らの遺体を無償で解剖学実習に提供する「献体」という尊い行為によって支えられています。
●献体と葬儀の流れ
献体を希望された方の葬儀は以下のような流れで行われます。
【献体の登録】
献体を行う際は生前にご自身での登録が必要です。また家族の同意も必要です。(※遺族だけの意志だけでは行えない)ご希望の場合はお住いの地域の大学病院や医科歯科大学にご連絡ください。遠方の場合でも、献体を行っている団体を紹介していただけます。
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【ご逝去時】
献体登録した団体へ連絡をする。
事前に登録した団体へ連絡を行います。その際にご遺体を安置施設に搬送する業者を伝えられるので、その業者に搬送を依頼します。(搬送料は掛かりません。)※お客様で葬儀会社を決めることはできません。
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【ご逝去後48時間】
安置または葬儀を行う
献体への提供まで安置施設でのご安置します。お通夜や告別式を行う場合はこの間に行うことになります。ご逝去から献体提供まで48時間以内で行う必要があり、慌ただしい日程になってしまうかもしれません。また、献体しご火葬後の、骨葬も可能ですので「葬儀を行うかについて」は事前に決めておいた方が良いでしょう。
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【ご出棺】
本来でしたら火葬場へ移動し、火葬するという流れが一般的ですが、献体を希望される方は献体施設へご出棺となります。現世のお姿での最後のお別れとなります。一度献体にお願いすると、お遺骨としてお帰りになるまで時間がかかります。思い残すことのないように丁寧にゆっくりお別れすることをおすすめいたします。
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【献体】
献体とご火葬
献体が行われ、ご火葬されます。火葬費用については献体を行う団体にて支払われますので、ご家族への請求はありません。(お通夜・告別式や骨葬を行う場合は葬儀社等への費用のお支払いが必要です)
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【ご火葬後】
お遺骨の返還
献体のお預かりから1年から2年(3年以上要する場合もあります)経った後、お遺骨となってご家族のもとへお帰りになります。
●臓器提供とは
生前の本人の意志または死後に家族の承諾を得て、合法的にその人の臓器を摘出して別の人へ移植できるようにする一連の手続きの事である。一般に臓器提供する側を「ドナー」、臓器移植される側を「レシピエント」と呼びます。日本では、脳死後あるいは心臓が停止した死後であれば、15歳未満の人でも臓器提供が可能である。臓器提供は脳死後あるいは心臓が停止した死後に、その人の持つ健康な臓器を、事故や重い病気によってその機能の低下した別の人の臓器と取り換えて機能を回復させる医療です。
●臓器提供の流れ
臓器提供はこのような流れで行われます。
【臓器提供の意思表示】
まずは臓器提供の意思表示を行いましょう。健康保険証・運転免許証・マイナンバーカード・意思表示カード・インターネットによる登録で意思表示をすることができます。臓器提供には必ずしも本人の意思が必要ありません。しかし、本人の意思がきちんと示されている方がご家族も迷わずに手続きを進めることができます。必ずしも臓器提供を行わなければいけないことはないです。提供する権利・拒否する権利両方について考えてみてはいかがでしょうか。
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【心臓の停止、または脳死後】
臓器移植コーディネーターによる説明
医師から心臓の停止または脳死の説明を受けた後、臓器提供の意思を医師に伝えましょう。臓器提供を希望した場合に、臓器移植コーディネーターによって臓器提供の詳細説明を受けます。
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【説明後】
家族の意思決定
臓器移植コーディネーターによる説明を受けた後、ご家族による意思決定が行われます。ここで臓器提供を拒否することもできます。十分に家族で話し合い、総意を出すことが大事です。
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【意思の決定後】
手術を行う
移植する臓器の摘出する手術へ移ります。手術は3~5時間程かかります。(脳死の場合は法律で定められた脳死判定法を2回行い、いずれも脳死判定が出ることを確認します。)
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【手術後】
お身体のお返し
摘出手術の後に、お身体は家族の元に戻ります。傷跡はきれいに縫い合わせて、清潔なガーゼ等を当て、手術による創(あと)がわからないようにします(眼球提供の際は義眼を入れます)。通夜や葬儀など大切な方々との時間を過ごしていただけます。
●まとめ
このように、私たちの健康、医療の発達は献体にご協力頂いた方のおかげで今日まで支えられております。また、臓器提供をしていただき、それによって救われた命があると言うことも、覚えておきましょう。あまり耳なじみのないことですが、これを基に知っておくのも良いでしょう。
『献体』
公益財団法人 日本篤志献体協会
TEL0333458498
『臓器提供』
公益社団法人
日本臓器移植ネットワーク
TEL0354468800
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ページ公開日: 2024-06-10
ページ更新日: 2024-06-12