墓参りの時期や作法(家族葬・京都・まるいち)

●墓参りの時期はいつ?

墓参りをする時期は一般的に、彼岸(春彼岸と秋彼岸)、盆、年末年始、命日(祥月命日、月命日)とされていますが、基本的にはいつ墓参りをしても良いので、思い立った日に行く事もできます。

●一般的な墓参りの暦

『お彼岸』春分の日(3月20日付近)・秋分の日(9月22日付近)

『お盆』8月13日〜16日・7月15日付近(一部地域)

『年末年始』12月末〜1月初旬

『故人の命日』祥月命日・月命日

○彼岸の墓参り|3月・9月

彼岸の墓参りは、春彼岸と秋彼岸の年2回あります。春彼岸は、春分の日を中日とする3月18日〜3月24日の7日間です。

一方の秋彼岸は、秋分の日を中日とする9月20日〜9月26日の7日間です。

彼岸の始まりには諸説ありますが、太陽が真西に沈む時期が彼岸のため、彼岸の時期に墓参りをするようになったと言われています。

浄土思想では、はるか西方が極楽浄土と考えられています。昔の人々は真西に沈む太陽を見て拝み、極楽浄土にいるご先祖様を供養しました。

○お盆の墓参り|7月・8月

一般的にお盆の墓参りは、8月13日〜16日の4日間です。先祖の霊を送迎する「迎え火」を13日に、「送り火」を16日に行います。

お盆の時期は地域や宗教などによって異なり、7月にお盆の墓参りを行う場合もあります。お盆の目的は、ご先祖様の霊を供養し、ご冥福をお祈りすることです。

お盆の起源は諸説あります。一説によると、旧暦7月15日(現在の8月中旬)に、「食べ物をお盆に盛り付けてたくさんの人にごちそうすれば、先祖様を苦しみから救い供養が出来る」という教えをお釈迦様が弟子に説いたことがきっかけになったと言われれています。

それ以来、お盆は故人やご先祖様を供養するための行事として習慣化しました。

○年末年始の墓参り|12月・1月

年末年始に墓参りをする方も多いようです。この時期の墓参りは、年末や正月など地域によって違いがあります。年末の30日までに墓参りをしないのは無作法であるという説もありますが、原則問題ありません。その地域の風習に合わせて墓参りをするのがよいでしょう。

○命日の墓参り

命日は、主に3つの種類があります。

【命日】故人が亡くなった日

【祥月命日】故人が亡くなった日と同月同日(年に1回)

【月命日】故人が亡くなった日と同日(年に11回)

1年に1回の祥月命日に墓参りをするのが一般的です。お墓が遠方にあって月命日に毎回墓参りをするのは大変という方は、都合のつくときだけでよいでしょう。皆様の無理のない程度に、お参りすると良いでしょう。

●お墓参りの作法、手順は?

寺院墓地の場合は、本堂にお参りした後にお墓へ向かいます。

  ↓

まず始めに、お墓の掃除から始めます。墓前で合掌してから枯葉などの目立つゴミを拾い、墓石に水をかけながら雑巾やスポンジで汚れを落とします。たわしなど硬いもので擦ると墓石にキズがつき、石の艶が落ちてしまいますので、柔らかい布やスポンジを使うことをオススメいたします。

  ↓

掃除が終わったら、手桶にきれいな水を汲み柄杓で墓石に打ち水をして清めます。

  ↓

花立にお花を、水鉢(墓石中央のくぼみ部分)に水をいれ、お供え物を置きます。

  ↓

お線香をあげ、合掌します。お線香に火を付けたら、口で吹き消さず手で振るようにしましょう。複数人でお墓参りに訪れている場合は、お墓に眠る故人と近しい間柄の人から順番にお参りをします。

  ↓

お参りが終わったらお供え物は持ち帰り、自宅でいただきましょう。そのままにしておくと墓石にシミやサビができたり、カラスが食べ散らかしたりしてしまいます。線香はそのまま燃やし切ります。お花はそのままにしておいて構いません。(※但し、霊園又は寺院によっては片さないとならない場合がございますので、その場合はそちらのルールに従いましょう。)

●墓参りに行ってはいけない日はある?

先述したように、墓参りをしてはいけない日はありません。皆様がご都合のつく日にお参りするのが、ご先祖様にとって喜ばしいことかと思います。ただし、昔から「墓参りを避けたほうが良い」と言われている日はいくつかありますので、そちらをご紹介していきます。

墓参りを避けたほうが良いとされている日には主にこちらの3つがあげられます。

『仏滅』『友引』『29日』

1つずつ順にご説明していきます。

『仏滅』…仏滅は中国の風水に起因する六曜のなかでも「何をしても凶」とされる日です。そのため、墓参りに行かないほうが良いとされています。しかし、六曜は仏事と関係のない考え方なので、あまり気にする必要はありません。

『友引』…友引も六曜のうちの一つで「友が故人様に引かれる」とされる日です。しかし、仏滅同様、仏事と六曜は直接関係がありませんので、避けなければならないわけではありません。

『29日』…29日は「二重に苦しむ」という意味が含まれ、縁起が悪いとされています。そのため、29日(特に年末年始)は墓参りを避けたほうが良いとされています。

このように昔から避けた方が良いとされる日は、複数ございますが特に深く気にせずに、行ける日にお墓参りをすることをオススメいたします。

●墓参りに行く時間帯はいつが良い?

墓参りは午前中にするのがよいとされています。午後に墓参りをするのはご先祖様へのお参りを後回しにしている、と解釈が出来るからでしょう。ただし、宗教によって盆の墓参りは夕方に行うところもあるようです。夜に墓参りに行くのはなるべく避けて下さい。足元が見えにくいこと、掃除がしにくいことや、霊園の閉園時間があることが理由です。

●墓参りに行くときの主な持ち物

・数珠・墓の掃除道具・線香・ろうそく・花・飲食物・水

お供えものに決まりはありません。霊園のルールに則って選びましょう。ただし、花はトゲのあるものは推奨されていません。飲食物は仏教の考えから「にら・ねぎ・にんにく・らっきょう・はじかみ」の五辛や、殺生を連想させる肉や魚は控えたほうが良いとされております。

●お墓参りの正しいマナー

お墓参りのやり方に“こうでなければいけない”という正解はありません。家族のお墓、親戚のお墓、友人のお墓など、お参りに行く先によって宗派やその家の慣習に違いがありますので、基本の流れや一般的な作法だけ頭に入れておけばよいでしょう。先祖や故人を思う気持ちを大切にしましょう。

【株式会社まるいち いほりホール】

創業60年以上の確かな信頼と実績

京都で家族葬・ご葬儀・お葬式なら

・本社 〒602-8304

京都市上京区千本通上立売上る作庵町518

・いほりホール 〒602-8475

京都市上京区千本通上立売下る牡丹鉾町543

・365日24時間ご対応

・まるいちのお仏壇

仏壇ショールーム 〒602-8304

京都市上京区千本通上立売下る作庵町535

ページ公開日: 2024-06-10 
ページ更新日: 2024-06-12