仏壇のお手入れ(家族葬・京都・まるいち)
毎日、お手を合わせるお仏壇。日々、目にしていながらも、お手入れの方法については、意外に戸惑うことも多いのではないでしょうか。こちらでは大切なお仏壇を、長く、きれいな状態でお使いいただくための手入れの方法について詳しくご説明していきます。
●仏壇のお手入れは、どの程度の頻度で行うのがよい?
なるべく簡単な拭き掃除などを毎日やっていただくのが良いと思います。ご飯やお茶などを毎日差し上げているかと思いますので、その際に一緒にお手入れしていただくのが理想的です。ですが実際には、お仕事をお持ちであったり、家事や育児でお忙しいなど、事情もおありでしょうから、そうした場合には、1週間に1度ぐらいを目安にお手入れしていただくだけでも仏壇をきれいに保つことができます。日常的なお手入れは、しっかり掃除しようと思うと長続きしないので、負担にならず簡単にできる範囲内で小まめに「続ける」ことが大切です。
●仏壇の掃除の仕方
仏壇は大きく分けて唐木製の「唐木仏壇」と金箔が塗られた「金仏壇」に分けられます。仏壇の材質で掃除の方法は異なりますが、共通して言えることとしては、仏壇はこまめにホコリを払うなどの簡単な掃除をするとよいということです。仏様やご先祖様をお祀りする祭壇であり、繊細な伝統的工芸品でもあるため、間違った掃除の仕方をすると傷めてしまうこともあります。以下では仏壇の材質や加工の違いに合わせた正しいお手入れの方法について紹介します。
【唐木仏壇のお手入れ方法】唐木仏壇は、黒檀や紫檀などの木目を生かして作った仏壇のことを指し、金仏壇を比べてシンプルな形のものが多いです。材質として使用されている木の種類はさまざまですが、唐木仏壇であればどの木を使っていても掃除方法は大きく変わりません。唐木仏壇の掃除は比較的簡単で、唐木や塗りの部分はよく絞った柔らかい布で拭き、彫刻などの細かい部分は毛バタキでホコリを払うのが基本です。最後に乾拭きをし、ワックスを塗ります。普段小まめにお手入れをしていれば、ホコリもたまりにくいでしょう。乾拭きをしっかりしないと、水垢が残ることがあるので、手を抜かずにしっかりとしましょう。取り外し可能な仏具は取り外して、仏壇掃除用の筆でホコリを落とします。真鍮製の仏具は研磨剤などを利用して磨きます。
【金仏壇のお手入れ方法】金仏壇のお手入れの際は、取り扱いに注意が必要です。金仏壇は触ってはいけない箇所が多く、普段のお手入れで汚れを落とすのが難しいので、特に金箔が貼られている部分などにホコリがたまってしまいます。むやみに素手で触ると金箔が剥げてしまったり指紋が付いて取れなくなってしまったりすることがあります。金具の部分も同様で、塩分に弱く錆びやすいので、直接手で触らないようにします。また、濡らさないようにも注意が必要です。掃除中に触ってしまって汗や皮脂が付いたりした場合は、やわらかい布で軽く乾拭きしてください。金箔が濡れたり剥がれてしまったりすると、金箔の貼り直しのために専門の職人に依頼をしないといけません。修理費用もかかります。そのため、掃除は金箔や金具の部分を避けながら慎重に行いましょう。金箔の部分は毛バタキでホコリを払うだけにします。また、漆は水分に弱いため、漆塗りの部分は水拭きはせず、やわらかい布などで乾拭きします。仏像や位牌、扉のサン、細かい細工がしてあるところは、先の柔らかい毛筆を使ってホコリを払います。長年使っていてお仏壇が汚れてきたら、専門の職人に頼んで金箔を貼り直し、漆も塗り直してもらう事もオススメいたします。
●お手入れ前の注意点
仏壇の掃除を始めるにあたって、気を付けなければならないことがいくつかあります。 ○仏壇はカビやすいため天気の良い日に行う。掃除をするときには換気のために窓を開けますが、雨の日や湿度の高い日だとかなり湿った空気が室内に入ってきます。普段は仏具などで隠れている箇所も、掃除中は外気に触れやすい状態になっているでしょう。そのため、掃除はなるべく晴れていて湿度の低い日に行うのが望ましいです。仏壇は湿気に弱いので注意しましょう。
○仏壇のガタつきなどの安定性、足場の安全性を確認する
仏壇が大きいサイズの場合や高い場所に置いている場合には、上のほうまで手が届かないこともあります。手が届かない場合、椅子や踏み台などの上に立って掃除をすることになりますが、この際に足場の安定性はしっかりと確認しておきましょう。ガタついて不安定な状態で掃除を行うと、椅子や踏み台が倒れてケガをしてしまったり、仏壇を倒してしまう危険があります。十分に安全確認をした上で掃除をしましょう。
○仏壇・仏具の配置の配置を覚えておく
仏壇の掃除をした後に、取り外した仏具は元の位置に戻しますが、その際に元の配置をはっきり思い出せず困ってしまう人が少なくありません。普段目にしているものでも、正確な配置はなかなか思い出せないものです。ですので、掃除をはじめる前の状態の仏壇、仏具の写真をお手持ちのカメラ、携帯電話などで撮影し、最後に直すときに見比べて元の位置に戻すと良いでしょう。
●お手入れの流れ
仏壇の掃除をするときには、最初にご本尊とご先祖様に対してお祈りをします。黙って掃除を始めるのは、ご本尊様やご先祖様に対して失礼にあたるとされています。普段お参りをするときと同じように線香を上げて手を合わせ「これからお仏壇の掃除をさせていただきます」と言いましょう。
掃除は基本的に上から下に向かって行います。仏壇の上のほうに溜まっているホコリを落としていき、上置きの部分を綺麗にしてから下台部分を掃除します。手が届きにくい部分は毛バタキなどでホコリを払いましょう。無理なく手が届く部分は仏壇掃除用の筆で丁寧にホコリを落としていきます。筆だけで汚れが落ちない箇所は化学雑巾で汚れを取り除きます。細かな隙間にたまっているホコリは仏壇掃除用の筆で優しく撫でるようにして落とします。汚れが取れない場合には、綿棒などを使用して落としましょう。仏壇クリームはある程度ホコリを取ってから塗りましょう。仏壇クリームを塗ったら乾拭きをします。掃除を終えたら、仏具を元に戻して線香を上げて手を合わせ、ご本尊とご先祖様に掃除が終わったことを報告すると良いでしょう。
●仏壇の掃除をするときの注意点
仏壇の掃除はやり方を間違うと、掃除前よりも状態が悪くなってしまうので注意が必要です。金仏壇と唐木仏壇の両方に共通して注意すべき点は、濡れた雑巾では拭かないことです。金仏壇の場合には金箔が剥げる原因にもなり、漆が塗られている部分は水拭きすると拭き跡が残ってしまうことが多いです。唐木仏壇も水拭きすると木材に水が染みこんで、カビが発生しやすくなってしまいます。また、洗剤やアルコールスプレーなども使用してはいけません。仕上げに乾拭きをしますが、目の粗いタオルは仏壇を傷つけてしまうおそれがあるので、使わないほうが無難です。柔らかめのタオルを使用しましょう。綿棒などで細かい隙間を掃除するときにも、あまり力を入れすぎないように注意が必要です。
●掃除をしやすい小型仏壇に買い換えるのも…
古風で威厳を感じさせるような作りの仏壇は、複雑に入り組んだ部分が多く掃除が大変です。逆に洋室に合うモダンなデザインの家具調仏壇や、上置き小型仏壇などの場合、形がシンプルなことが多いので掃除もしやすいといえます。仏具を簡単に取り出せる、細かく入り組んだ箇所がない、全体的に凹凸が少ないのでホコリが溜まる心配もなく、柔らかいタオルなどでサッと拭くことで、常に綺麗な状態を保つことができます。なので、近年大型の仏壇から、上置き小型仏壇に買い換える方も増えてきております。弊社では、上置き小型仏壇を専門に取り扱っており、買い換えて頂いたお客様には、仏壇の引き取り処分も行っております。(※大きさによってお値段が異なります)完全予約制の仏壇ショールームもございますので、ご検討の方はぜひご連絡下さい。24時間365日対応しております。
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ページ公開日: 2024-06-10
ページ更新日: 2024-06-12