死化粧について(家族葬・京都・まるいち)
●死化粧とは
死化粧は遺体が少しでも安らかに見えるように施されます。故人の尊厳を守るとともに、遺族の気持ちを癒やすための大切な儀式でもあります。そのため、死化粧を自分の手で行いたいという方もいるかもしれません。死化粧についての正確な知識を身につけておけば、故人のために自分に何ができるかがわかるでしょう。こちらのブログでは、死化粧とはなにか、誰が施すものなのか、死化粧の手順や注意点とともに詳しく解説します。
・死化粧とは具体的にどのうなことをするのか
遺体の表情、髪、身だしなみを整えて化粧を施すことです。生前の姿に近づけることで故人の尊厳を守り、大切な家族を亡くした遺族の気持ちを癒す大きな意味を持ちます。死化粧は故人の死を受け入れるためにも大切な儀式です。具体的には、遺体を清めたあとに髪を整えたり爪を切ったりします。男性はひげを剃り、女性は薄化粧を施して着衣を替えます。頬にふくらみを持たせるために、口に「含み綿」と呼ばれる綿を入れ、表情を豊かにする場合もあります。
●死化粧とよく聞く処置の違い
・エンゼルケアの違い
エンゼルケアとは、故人の死亡を確認した病院で看護師や専門の方によって行われる医療的処置のことです。医療器具を取り外して、感染症の予防のために遺体の内容物を除去します。その後、口腔内をケアして全身を消毒します。必要に応じて、傷口を縫合したり治療痕を手当てしたりする場合もあります。エンゼルケアは医師・看護師によって行われる「医療的処置」である点が死化粧と異なります。
・エンバーミングとの違い
エンバーミングとは、長期間衛生的に遺体を保存させるために施す特殊な腐敗防止処置のことです。「エンバーマー」と呼ばれる有資格者が、遺体を消毒・洗浄したあとに、遺体から血液を抜いて防腐液を注入していきます。傷の縫合や修復を行い、全身を洗浄して衣服を着用させます。遺体を美しく整えることを主目的とする死化粧とは異なり、あくまでも遺体を衛生的に保存することを目的とした科学的処置です。
・湯灌との違い
湯灌とは、遺体をお風呂に入れて清めることです。遺体を拭くだけではなく、髪を洗って身体をお湯で流します。身体についた汚れを落とすために洗うわけではなく、「この世における苦しみや煩悩を清めて洗い流す」という意味を持つ儀式です。水に熱湯を足して温度を調節する「逆さ水」など、湯灌特有の作法を用いて進められます。死化粧では、アルコールで遺体を拭く「清拭」が行われますが、湯灌では実際にお湯を使って入浴させる点が異なります。
※弊社では主に、湯灌をさせていただいてから故人様に化粧などをさせていただいております。お客様からのご希望をお聞きし、丁寧にご対応させていただいております。
●死化粧を行うタイミング
死化粧を行うのは、遺体の医療的処置であるエンゼルケアが終わったあとです。ただし、病院で亡くなった場合は、エンゼルケアから死化粧までを一連の流れとして看護師が担当することも中にはあります。また、納棺されると死化粧を行うことはできないので、納棺前までに死化粧を終えるようにしましょう。
・死化粧は誰がするの?
死化粧を施すのに専門資格は必要ないので、基本的にはどなたが行っていただいても問題ありません。病院で亡くなった場合は、看護士さんがエンゼルケアなどをし、そのまま死化粧をされるケースや、葬儀社に搬送していただいた後に、ご自身や葬儀社さんにお願いするケースがあります。自宅で亡くなった場合は、手持ちの化粧品や故人が愛用していた化粧品を用いて、遺族が死化粧を施していました。最近では葬儀社に依頼する方も増えてきています。また、介護施設で亡くなった場合には、介護士が行うこともあります。
●死化粧をされる際の注意点
・エンゼルケアは病院に任せる
死化粧を自分で施したいと考えている場合でも、医療的処置であるエンゼルケアは病院に任せましょう。医療器具を外したり、排泄物・内容物を除去したりする処置は、医師や看護師しかできません。遺体の清拭などは医療的行為ではありませんが、感染防止の観点から遺族は参加できない可能性があることを認識しておきましょう。
・遺族の希望をはっきり伝える
死化粧には遺族の心を癒す役割もあります。そのため、死化粧を病院や葬儀社に依頼する際には、遺族の希望をはっきりと伝えることが大切です。不安な点や、宗教上の希望がある場合などは、あらかじめ看護師や納棺師に伝えておきましょう。化粧のやり方、してほしくないことなど、ささいなことでもかまいません。遺族が死化粧に参加できることもあるので、自分で行いたい場合は事前に相談することをおすすめします。
・難しい部分は専門業者に委ねる
遺体を動かすには、想像以上の労力が必要になります。必要以上に動かすことで遺体を傷つけてしまうこともあるので、遺族だけで対応するのが難しい場合は、無理をせず看護師や葬儀社に依頼しましょう。無理なく携われる部分にだけ参加することも大切です。
●死化粧をするための費用
弊社では湯灌をしていただいたお客様には、こちらで死化粧をさせていただいております。遺体の着替えや化粧をさせていただき、お客様のご希望をお伺いし、少しでもお客様の希望に添えますように努力してまいりますので、ご安心下さい。また、ご自身で死化粧をご希望の方には、化粧品や綿花など必要なものをで貸し出しておりますのでぜひお使い下さい。(お客様ご自身で持ち込んでいただいても構いません。)
湯灌 ¥66000(税込み)
化粧品等の貸し出し 無料
●まとめ
死化粧は故人様が最後に故人様らしい姿で安らかな表情になっていただき、残されたご遺族の心を癒やし、後悔のないようにする大切な儀式と考えております。こちらでは死化粧についての知識を少しでも理解していただきたいと思い書かせていただきました。いざ自分がその場面になったときに役立ていただければと思います。
【株式会社まるいち いほりホール】
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ページ公開日: 2023-12-01
ページ更新日: 2024-06-10