49日までにすべき事(家族葬・京都・まるいち)
慌ただしい中、通夜、葬儀を無事に終え
少しゆっくりしたいところだとは思います。
しかし故人が亡くなり49日までの間にしなければいけない事がいくつかございます。
●亡くなった事の事後報告
最近では身内のみで葬儀を執り行う家族葬が増えてきているため、声をかけなかった親族や町内の方などへのご報告は葬儀が終わってからということも少なくありません。
町内の方へのお知らせは町会長など相談して回覧板でお知らせする。親族や故人の友人等へは電話でのご報告や、死亡通知状をお送りすることもございます。
その後、知らせを受けた方々が自宅へお参りに来られる場合もございますので、葬儀後もしばらくはそういった方々への対応をしなければなりません。
●香典返しの準備
通夜、葬儀で香典をお受けになった場合には
49日までに香典返し発送の準備をしなければいけません。
氏名、いたただいた金額、住所、連絡先をおまとめし香典返しの商品またはカタログギフトの商品をお選びします。注文し発送までに数日かかるので早めの手配が必要です。
またお返しする金額は一般的にいただいた金額の半分や三分の一と言われています。
●仏壇や本位牌の準備
葬儀が終わり49日までの間、故人の戒名(法名)の記された白木の仮位牌を安置します。
こちらはあくまで49日までの仮の位牌になりますので49日の法要までに黒塗りの本位牌を準備する必要があります。
本位牌作成にあたり絶対ではないですが、既存の先祖位牌と比較し同じか少し小さい位牌を選んだり、文字を既存位牌に合わす(『歳.才』『没.寂』など)といった慣習がございますので予め確認しておくとよいでしょう。
また先に連れ合い様がお亡くなりで片側にスペースが空いている夫婦位牌をお持ちの場合は追加彫刻が必要となり、彫刻前にご寺院様に既存の位牌からお正念を一度抜いてもらわなければなりません。
仏壇については、49日までといった決まりはないですが位牌は故人の体、仏壇は家といったように
本位牌を作ったものの安置する場所がないといけません。分家や初めての仏様で仏壇がないご家庭もあるかと思います。近年では家具調の小型上置仏壇など省スペースで現代風のお部屋に合うような比較的お手頃な価格の仏壇も増えてきております。
●49日法要の手配、準備
亡くなられてから49日後に法要を行います。
満中陰、忌明けの法要とも言います。
まずはお寺様とご相談し、日にち、場所、時間をお決めします。通常49日法要が納骨をする最短の期日となるため49日の法要後、そのまま納骨をされるご家族が多いようです。
また49日法要の際には今まで49日間お祀りしていた白木の仮位牌から本位牌へ正念をうつす儀式を行うので本位牌の準備が必要ですし、49日までに仏壇を新たにご準備された場合は49日法要の日に仏壇に仏様をお迎えする開眼供養もあわせてお願いするとよいでしょう。
●公的機関での手続き
ご葬儀後、仏事とは別で原則2週間以内にしなければいけない手続きがございます。
一つ目は故人の保険証を役所へお返しする手続きです。現住所のあった管轄の役所の保険年金課でお返しします。また期限は2週間ではないですがそれと同時に同じ窓口で『葬祭費』の申請を行いましょう。葬祭費の申請には身分証明書、葬儀をした証明となるもの(葬儀社の請求書、領収書等)が必要です。また葬祭費は振り込みでの支給となりますので、振り込み先がわかるものもご準備下さい。
二つ目は故人が年金を受給されていた場合、年金の受給を止める手続きをします。年金についてはご家族によって加入状況などが異なる為、管轄の年金事務所へ亡くなった旨をお伝えし必要な手続きをお尋ねになるとよいでしょう。
うっかり亡くなられてからの分の年金を受給してしまったものは返金しなければいけませんし、年金は月割りでの受給になるので亡くなられるまでの未支給分の年金も受給できます。
このように葬儀後もしばらくは準備しておく事や手配しておく事、また公的機関での手続きなど、すぐにはゆっくりできないのが現実です。またギリギリになって慌てるよりも事前にしなければならない事を把握し、一つ一つ丁寧に進めていくことが重要です。
弊社では位牌作成や仏壇仏具の販売、香典返しの手配、遺品整理等も承っておりますので葬儀後にご不明な点などございましたらお気軽にご相談ください。
ページ公開日: 2023-09-21
ページ更新日: 2024-06-10