葬儀で着ける装飾品ついて(家族葬・京都・まるいち)

葬儀に参列するときのマナーのなかでも、「服装のマナー」は多くの人が気にする部分なのではないでしょうか。

こちらでは「葬儀のときに身に着けるアクセサリー」に焦点をあてて、マナーなどについて解説させていただきます。

● 葬儀にアクセサリーは必要なの?

葬儀は亡くなった人と最後のお別れをする大切な場です。そのため派手な服装や見た目はマナー違反とされており、服装はもちろん小物にまで気を配る必要があります。

葬儀では、「結婚指輪以外のアクセサリーは控える」。
本来これが正しい衣装です。

和装文化でもある日本特有のマナーでは葬儀においてアクセサリーは不用です。

しかし洋装が主流になった今、葬儀に参列する際、女性は真珠のアクセサリーを身に付けることがあります。

葬儀において、真珠のアクセサリーを付ける理由として、真珠には「涙の象徴」という意味があります。

故人様を敬い、遺族の気持ちに添うものとして、悲しみを表現している真珠のアクセサリーが葬儀ではふさわしいとされています。

※真珠のアクセサリーを付けることは絶対ではありません。本来、葬儀において結婚指輪以外のアクセサリーを付ける必要はないとされています。何も付けずに参列してもマナー違反にはならないので、急な葬儀に見舞われてもアクセサリーまで準備する必要はないでしょう。

●真珠のアクセサリーはどのようなものがよいのか

【真珠の色】

白や黒、グレーが葬儀のアクセサリーとしてふさわしいです。真珠の色にはピンクやイエローなどもありますが、葬儀の場には適さないため避けるべきです。

【真珠の大きさ・形】

葬儀に適している真珠の大きさは、直径7~8mm程度とされています。粒が大きいと華やかな印象になりやすく、小さいとカジュアルになりやすいため、真珠の大きさにも注意して選びましょう。

ファッション性が高い凹凸のある真珠は葬儀には適していないため、綺麗な丸い形の真珠を選ぶようにしてください。

【長さ】

ネックレスの長さは40cm程度がおすすめで、着用したときに鎖骨のあたりに位置するものを選びましょう。長すぎるとカジュアルな印象になったり、焼香の際に邪魔になったりする恐れもあります。

【デザイン】

葬儀に真珠のネックレスを身に着ける場合は、必ず一連のネックレスを身に着けましょう。

不幸が重なることを連想させる二連のネックレスや、チェーンが光って目立ってしまう一粒のネックレスはマナー違反とされているため、葬儀では着用しないよう注意してください。

【ピアス・イヤリング】

葬儀では、ネックレスと同様に真珠のピアスまたはイヤリングの着用が可能です。真珠のネックレスも一緒に着用する場合、真珠の色は全て統一させます。

ピアスやイヤリングを身に着けるときは、一粒タイプのものを着用するのが基本です。二粒以上の真珠がついているものは、不幸が重なることを連想させるため避けましょう。

また、真珠のピアスやイヤリングであっても、揺れるデザインのものは葬儀に適していません。金具の色にも注意し、ゴールドの金具ではなくシルバーの金具がついたピアスやイヤリングを着用することが好ましいです。

●指輪

基本的に指輪は、結婚指輪以外は身に着けないことが多いです。結婚指輪にダイヤが付いている場合はダイヤ部分を手のひら側に回して着用したり、ダイヤが指輪の全体に付いている場合には外して参列したりと、配慮が必要なこともあります。

ネックレスやピアス、イヤリングなどと比べると着用している人は少ないですが、白や黒、グレーの真珠が一粒のみあしらわれた指輪は葬儀で使える場合もあります。

ファッション性を重視した指輪は控えましょう。

● 腕時計

腕時計は時間を気にしているとされ、葬儀には身に着けない方がよいという声もあります。しかし、実際に時間を気にしなければならない場合もあるためマナー違反ではありません。必要な場合には着用してもよいでしょう。

葬儀に参列する際はゴールドなどのきらびやかな腕時計は避け、シルバーや黒などのシンプルで落ち着いたデザインのものを選びます。

●真珠以外のアクセサリー

真珠が葬儀に相応しいとされているのは一般的です。しかし他にも葬儀に使用して良い宝石があります。葬儀に使用できるアクセサリーは以下の通りです。

【ジェット】

ジェット(黒玉)は、樹木の化石を職人が磨き上げて作る漆黒の宝石です。

イギリスのヴィクトリア女王が夫アルバート公を亡くし、喪に服す間にジェットを身に着けたことから、モーニングジュエリーとして広く知られました。現在では、日本の皇室も喪に服す際にジェットを身に着けるのが一般的です。

ジェットは軽いのが特徴で、普段アクセサリーを着け慣れていない女性にもおすすめです。汗などで変色することも少ないため、使い勝手のよさも魅力です。

【ブラックオニキス】

ブラックオニキス(黒めのう)は、数珠などにも使われている黒い天然石です。モーニングジュエリーの一つではありますが、ジェットと比べると日本における葬儀用のアクセサリーとしては一般的でなく、葬儀に着用できるかどうかは意見が分かれることもあります。

【黒曜石】

黒曜石はやや透明感のある黒い火山岩で、モーニングジュエリーとしても知られています。オニキスと同様に日本の葬儀のアクセサリーとしてはあまり一般的でないことから、着用については意見が分かれることもあります。

黒曜石は涼やかな印象があるため、手元にある場合には家族のみで行う夏の法要などで身に着けてもよいでしょう。

●ネクタイピン

葬儀に出席するとき、基本的にネクタイピンはつけません。ネクタイピンは光沢のあるものが多いため、華美な印象を与えるというのが理由です。

●モーニングジュエリーとは

モーニングジュエリーとは葬儀の席に着用するジュエリーの事です。喪に服す期間につける宝石を意味するヨーロッパの風習です。イギリス王室から広がり、日本でも女性皇族は葬儀でジェットのネックレスを身に着けるのが一般的です。

和装文化の日本では馴染みが薄いかもしれませんが、葬儀の場で正式に認められているアクセサリーです。真珠以外の宝石をつけるのであれば、モーニングジュエリーを選べば問題ないでしょう。

●和装と洋装の違い

着けるアクセサリーのマナーは色々と意見がありますが、多くの場合
和装では結婚指輪以外はNG・洋装ではアクセサリーを着けるのが正式と言われています。 男性がネクタイを締めるのと同じイメージ・考え方です。

しかし「日本(和装)はアクセサリーをつけていなかったのだから、洋装でもつ けなくてよい」といったような考え方ものもあります。

着物である和装では結婚指輪以外のアクセサリーは一切身に着けませんが、準喪服といわれる洋装の喪服の際は共にアクセサリーも用いられるようになりました。

西洋の文化をうまく取り入れてきた現代では、洋装で参列する場合は葬儀に適したアクセサリーであれば身につけるのが一般的になっております。

最後に…

葬儀の席で和装の方を見かけることはほとんどなくなった現在、洋装で参列する場合その場にふさわしいアクセサリーを選ぶ事が大切です。

葬儀は自分を引き立てる必要はなく、故人を偲ぶ気持ちを身だしなみで表現して参加する事が大切なのではないでしょうか。

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ページ公開日: 2023-09-16 
ページ更新日: 2024-06-10