葬儀に関しての疑問① (家族葬・京都・まるいち)
今回は多くのご遺族様と接し
その際にお尋ねになられた葬儀に関しての疑問とその答えを3つご紹介したいと思います。
●火葬後に残ったご遺骨はどうなる?
まずは火葬後に残ったお骨の行き先についてです。収骨中によくお尋ねになられる疑問です。
そもそもご遺骨に関しましても関東では全てのご遺骨を骨壷へ収める全収骨が一般的だそうです。関西では部分収骨が一般的で基本的には全てのご遺骨を骨壺へ納めません。つまり関西ではご遺骨を残して収骨室を後にすることがほとんどなので、そういった疑問が浮かぶのは当然でしょう。
さて火葬後に残ったご遺骨については、砕かれて灰の状態になるのが一般的とされています。法的にはご収骨後に残ったご遺骨は自治体の所有となり、「不用品もしくは廃棄物(一般廃棄物)として処分することができる」と定められています。なお、自治体によっては処分場が設けられていることもありますが、残ったご遺骨を一般廃棄物として処理するのは遺族感情からしてかなり抵抗があると思います。 そのため、残ったご遺骨の処理方法については、「残骨供養堂」や「永代供養堂」に収められるのが最も多いです。多くの場合、専門の処理業者が有害物質の除去やご遺骨に残された貴金属のリサイクルなどを行い、粉骨した上で残骨供養堂や永代供養堂に埋葬をされているようです。
また京都では春と秋のお彼岸の年2回、京都市中央斎場で収骨しきれなかったご遺骨に対し京都の葬祭組合、仏教会合同で供養会を開催しております。もちろんご遺族様へのご案内も行っており、毎回たくさんご参加頂いております。
●友引はなぜ葬儀をさけるのか?
それは友引での葬儀は「友を引く、友を道連れにする」という迷信が残っているからです。
また地域によっては、友引=葬儀場の定休日というところが多数ありそもそも火葬自体ができないという事情もあります。
京都の火葬場の場合は月に5日ほどある友引のうち2日ほどを開場しているため仕事の都合やお寺様の都合などで友引の日に葬儀を執り行うケースもありますが、その際は遺族だけでなく参列される親戚様や一般の方々への配慮も必要となるため、やはり友引の日を敬遠される方が大半です。
ただ前述の通り諸事情で友引の日に葬式があたる、あるいは友引からどうしてもずらせないという場合は身代わりということで、友引の葬式には、「友引人形」を使うことがございます。
柩の中に人形を入れてあげれば、俗説への心配も無用ということで、斎場や葬儀社によっては人形を用意したり、それはこけしであったり、布製の奴さん風だったり、木彫りの仏様、あるいは素朴な土人形など、いろいろな形があるようです。
そもそも友引などのいわゆる『六曜』とは中国の占いの様なものから始まった考えであり宗教とは関係もないのですが、迷信にも関わらずどこか気になってしまうため、このような葬儀慣習が残ったのだと思われます。いかにも日本的でおもしろい風習ですね。
●死装束の額につける三角の布ってどういう意味があるの?
最近は滅多に見ることがなくなった亡くなられた方の額につける三角の布。
よく昔話の幽霊なんかがつけているイメージがあるんではないでしょうか。
あの布は天冠(てんかん)と言い永眠した方の額に巻いて使用する、三角形をした布巾のことを指す言葉です。前述の世間でイメージされる幽霊の額に取り付けてある三角巾も天冠になります。 天冠には「閻魔大王に会うときに失礼のない正装」や「冠を装着することで自分の位や身分を上げる」という意味があるようです。 近年では天冠を装着する機会は少なくなっており、死装束にお着せ替えして手甲、脚絆、杖を用意しても天冠はつけないケースがほとんどです。
また旅立つ時は故人様のお好きだったお召し物、着物以外にもスーツや洋服などにお着せ替えして死装束は不要なケースも増えているように思います。
今回は喪家様からよく尋ねられる疑問3つを紹介させて頂きました。
残ったお骨の行方や風習、
特に日本には地域によっては独特な風習があったり、古い風習の一部が今なお残っていたり、一般の方にとってはそういった場面にならなければ知ることもない驚くような風習がまだまだございます。
また喪家の低年齢化や仏事離れなどでこういった風習も薄れていっているのも事実です。
いま一度、葬儀や仏事の事、風習などに少しでも関心を持っていただけたらと思います。
弊社ではご遺族や故人様のお気持ち最優先の葬儀のあり方を1番と考えており、葬儀が終わり納得のできる、ご家族に合った最良のサービスを提供できるよう、日々改善し精進しております。
葬儀についてのご相談やご意見などがあれば
是非ご連絡頂けると幸いです。
【株式会社まるいち いほりホール】
創業60年以上の確かな信頼と実績
京都で家族葬・ご葬儀・お葬式なら
・本社 〒602-8304
京都市上京区千本通上立売上る作庵町518
・いほりホール 〒602-8475
京都市上京区千本通上立売下る牡丹鉾町543
・365日24時間ご対応
・まるいちのお仏壇
仏壇ショールーム 〒602-8304
京都市上京区千本通上立売下る作庵町535
ページ公開日: 2022-10-20
ページ更新日: 2024-06-10
電話をかける