通夜振る舞いについて(家族葬・京都・まるいち)
こちらでは、通夜振る舞いとは何か、流れや料理の内容などについてご説明致します。
●通夜振る舞いの意味
通夜振る舞いとは、通夜の後に設けられる食事の席を指します。
その趣旨は2つあります。
① 喪家が僧侶や弔問客をお酒や食事でもてなし感謝の意を表すこと
② 思い出話をするなどして故人を偲ぶこと
通夜振る舞いは、単に食事をすることではありません。通夜に訪れた僧侶や弔問客に感謝の意を伝え、皆で思い出を語るなどして故人を偲ぶための場です。
●参加者の範囲
関東では、参列した人の多くが通夜振る舞いに参加します。一方、関西では親戚のみで通夜振る舞いを行うことが多いです。地域の特色も考慮し、声をかけられた場合は可能な限り参加します。 参加した際は、少しでも食事をいただくようにしましょう。通夜振る舞いでは、参列者が食事をいただくことが故人への弔いになると考えるからです。
僧侶にはできれば同席してもらったほうが良いですが、基本的には辞退されることが多いです。
僧侶が通夜振る舞いを欠席する時は御膳料を渡します。
御膳料の金額は5,000~10,000円程度が目安です。
●通夜振る舞いを行わない場合
通夜振る舞いは、仏事のひとつなので、ほとんどのお葬式では行います。
しかし最近では、通夜振る舞いを行わずに、通夜振る舞いの代わりとして、折詰め、あるいはビール券や商品券などの粗供養品を持ち帰ってもらうこともできます。
【粗飯料】と白い封筒に書き、現金を入れて持ち帰ってもらう場合もあります。
また、昔から通夜振る舞いの習慣がない地域、近年は一日葬と呼ばれる告別式のみの葬儀を選択する方の場合も、通夜振る舞いはありません。
家族葬の場合は、集まるのが近親者だけですので、通夜振る舞いをされず、代わりの供養品や粗飯料を用意されない場合もございます。
近年の状況や、ご事情により通夜振る舞いの形式は様々です。
お通夜の翌日には告別式もありますし、心身ともに疲れている遺族は少しでも休む時間が必要なので、持ち帰り形式の通夜振る舞いが選ばれることも少なくありません。
お悩みの事や、ご不明な事などは葬儀社スタッフに確認・ご相談される事をおすすめいたします。
●通夜振る舞いの席順
祭壇に近い席が上座です。
僧侶に参加していただける場合、上座は僧侶にすすめます。
喪主や遺族は末席に座るのが一般的ですが、最初に喪主の挨拶と献杯がある場合は上座に遺族が座り、おもてなしのお手伝いをする人が下座に着くことが多いです。
参列者は上座以外であれば、好きなところに座れます。
●通夜振る舞いの料理
かつては仏教の教えにより、精進料理が一般的でしたが、現在では料理の内容に対するこだわりは少なくなっています。
【現代での通夜振る舞いの料理】
現在では料理の内容にこだわることは少なくなりました。
鯛や伊勢海老、紅白の食材など、お祝いを彷彿とさせるような食材は避けられていますが、寿司やサンドイッチ、オードブルなど様々な食事の形がとられています。
通夜は、弔問客の数が予想しづらく、また焼香をした後は短時間で帰宅する人も多いため、軽食や、寿司桶、オードブルなどの大皿料理など大勢で気軽に食べられる食事を用意する傾向が強いようです。
大皿料理には手を伸ばしにくい人もおられますので、お茶菓子などもご用意されると良いでしょう。個包装になっている焼き菓子などであれば参加者に気楽に取ってもらうことができます。
飲み物は、ソフトドリンク類・アルコール類のご用意をする事が一般的です。
家族葬の場合、参列者の人数・提供する人数がはっきり分かっている際は、1人ずつ食べられる仕出し弁当や寿司、懐石料理などを用意するケースも多く見られます。
参列者の人数や料理の内容によって異なるものの、通夜振る舞いにかかる料理費用は1人あたり2,000円~3,000円程度が相場となっています。
● 通夜振る舞いの案内から閉式までの流れ
①葬儀参列者・僧侶への通夜振る舞いの案内
通夜式終了の挨拶と併せて、喪主や葬儀社スタッフなどから通夜振る舞いを案内します。
通夜振る舞いの代わりとして、折詰め、あるいはビール券や商品券などを持ち帰ってもらう場合は、こちらのタイミングで案内をしてお渡しします。
②通夜振る舞いの開式挨拶
喪主による通夜振る舞いの開式挨拶が行われ、参加者全員の献杯によって会食が始まります。乾杯とは異なり、グラスを打ち合わせたり高く掲げたりすることはありません。
③会食の開始
会食の始まりと同時に、思い出話をして故人を偲びます。
④通夜振る舞いの閉式挨拶
会食の開始から1~2時間経った頃合いに閉式挨拶が行われ、通夜振る舞いはお開きとなります。同時に、葬儀・告別式の参列者に向けた案内も済ませます。
※ 以前の通夜は一晩中続いていたため、通夜振る舞いも夜通し提供されていました。しかし、近年では通夜振る舞いを含めても数時間以内に終了するケースがほとんどです。
いったんお開きとなりますが、地域によっては深夜に至るまでお酒を酌み交わし、故人を忍びつつ語り合うこともあります。
●挨拶の一例
【通夜振る舞い開式の挨拶】
『本日はお忙しい中、◯◯(続柄・故人の名前)の通夜へ足をお運びいただき、ありがとうございました。皆様のおかげで通夜式を滞りなく済ませることができ、◯◯もさぞ喜んでいることと思います。
ささやかではございますが、お食事の用意を整えました。お時間の許す限りゆっくりと召し上がっていただきながら、◯◯との思い出話をお聞かせいただければと存じます。』
※ 通夜振る舞いの代わりとして、折詰め、あるいはビール券や商品券などを持ち帰ってもらう場合
『本日はお忙しい中、◯◯(続柄・故人の名前)の通夜へ足をお運びいただき、ありがとうございました。皆様のおかげで通夜式を滞りなく済ませることができ、◯◯もさぞ喜んでいることと思います。
本来であれば、皆さまと食事を共にして、◯◯を偲ぶお話などお聞かせいただくところではありますが、本日はささやかではございますが手土産(代わりの品)をご用意しております。お持ち帰りいただき◯◯(続柄)を偲ぶ時間として頂ければ幸いです。
なお、明日の葬儀・告別式は◯◯(会場名)にて◯◯時より行う予定です。ご参列いただける方はお間違えのないよう、何卒よろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。』
【通夜振る舞い閉式の挨拶】
『本日はお忙しい中、◯◯(続柄・故人の名前)の通夜へご参列いただき、ありがとうございました。皆様には温かなお心遣い、励ましのお言葉を頂戴し、故人もさぞ喜んでいることでしょう。遺族一同感謝の念に堪えません。
名残り惜しくはございますが、本日はこのあたりでお開きとさせていただきます。
なお、明日の葬儀・告別式は◯◯(会場名)にて◯◯時より行う予定です。ご参列いただける方はお間違えのないよう、何卒よろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。』
最後に…
通夜振る舞いは、近年の状況や様々なご事情、宗教によっても違いがあります。 神式の葬儀においては、通夜祭の後に直会(なおらい)が行われます。直会は、仏式の通夜振る舞いにあたります。キリスト教では通夜にあたるものがないため、通夜振る舞いはありません。しかし、日本独自の慣習として通夜にあたる儀式が行われることがあります。その場合にはお茶菓子などを用意される場合もあります。
様々な通夜振る舞いの形式がありますが、遺族側も弔問客も故人を偲び、生前の姿を懐かしむための時間となるよう、配慮し合うことが必要なことではないでしょうか。
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ページ公開日: 2022-10-17
ページ更新日: 2024-06-10